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地球温暖化によるビジネスへの影響と対策

地球温暖化から地球沸騰化の時代へ
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2023年は観測史上最も暑い年に

世界気象機関(WMO)は、2023年の世界の平均気温が観測史上最も暑くなることが確実になったと発表しました(2023年12月時点※1
また、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「地球沸騰化の時代に入った」と警鐘を鳴らしています。2015年に採択されたパリ協定では「世界の平均気温上昇を産業革命以前と比べて2度より十分低く保ち、1.5度以内に抑える努力をする」という世界共通の長期目標が掲げられましたが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2023年3月に発表した第6次統合報告書(AR6)では、世界の平均気温は産業革命前からすでに1.1度上昇しており、2030年代には1.5度に達する可能性が高いとの報告※2があり、温暖化が更に加速していることが分かります。地球沸騰化によって、今後の私たちのビジネスはどうなっていくのでしょうか。

1.温暖化の原因

主な原因は、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの増加です。これらは、事業活動や車の排ガス、家庭でのエネルギー消費などによって排出されています。一方で、森林伐採、二酸化炭素の増加に伴う海水の酸性化や、プラごみなど海洋汚染による生態系への悪影響により、二酸化炭素の吸収量が減少しています。これらが原因で太陽の熱が地球に留まりやすくなり、地球全体の気温が上昇していると言われています。

2.温暖化によるビジネスへの影響

気温の上昇や、それに伴う異常気象などはビジネスに影響を与えています。ここでは代表的なものを紹介します。

1)直接的な影響

  • 豪雨や台風に伴う停電や交通公共機関の遮断などによる事業活動の停滞。
  • 気温上昇によるエネルギーコストの上昇。
  • 温度上昇による作業者の業務効率の低下と業務品質の低下。作業中の熱中症。

上記のように、ビジネスの継続性やコスト面に影響が出てきます。

2)間接的な影響

昨今、SDGsなどを中心に企業の環境活動が注目されています。例えば大手メガバンクは投融資先に対して2050年までにカーボンニュートラルを達成しないと投融資しないと宣言しています。(2023年12月時点)また、これから就職活動を行う10代の若者たちのSDGs認知率(=内容まで理解している)は過半数を超えており、9割弱がSDGsに対して良い印象を持っています。※3
これらのことから、環境問題に対して何も取組まない企業は市場から追い出されたり、学生から選ばれなくなる可能性があるかもしれません。

3.温暖化による企業リスクへの対策

そんな中、企業で出来る対策にはどんなものがあるでしょうか?当社では主に以下の設備導入によりお手伝いをさせていただいております。

1)異常気象などによる事業活動停滞への対策

2)エネルギーコストの上昇への対策

3)高温による作業者の業務効率低下と業務品質低下、作業中の熱中症への対策

4.企業だけでなく個人の行動変容も大事

「環境問題は私には関係ない」と思う方が多くいらっしゃるかと思います。しかし、普段の私たちの一つひとつの行動が、環境に悪影響を与えているかもしれません。
  1. 1. 安いチョコレートが欲しい
  2. 2. 安いチョコレートを作る為に、原料のひとつであるパーム油を安く作る必要がある
  3. 3. パーム油を安く作る為に、森林伐採をして大規模農園をつくる
  4. 4. 効率良く森林伐採をする為に、森を燃やす
  5. 5. 劣悪な環境と安い賃金で労働させる、児童労働、生態系の破壊  など

上記はあくまで一例ですが、一人ひとりの行動や判断が、環境に悪影響を与えている可能性があります。企業が行動することも必要ですが、私たち一人ひとりが環境問題に対して興味・関心を持ち、行動することも重要なのです。

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